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造林発祥の地『吉野』が日本遺産に選ばれました!

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昨年認定された「日本国創成のとき〜飛鳥を翔(かけ)た女性たち〜」(明日香村・橿原市・高取町)に続き、「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地”吉野”~」(吉野、下市両町と黒滝など6村)が新たに『日本遺産』に選ばれました!

「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地”吉野”~」

『日本遺産(Japan Heritage)』とは


平成27年度に文化庁が新たに創設した、文化財版クールジャパンのことです!
(2020年の東京オリンピックも意識した取り組みのようです)

”地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」に認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財などを地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内外に戦略的に発信することにより、地域の活性化をはかるもの” とのこと。

”『日本遺産』は世界遺産とは違い、既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく、地域に点在する遺産を「面」として活用し、発信することで、地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。

また『日本遺産』に認定されると、認定された当該地域の認知度が高まるとともに、今後、日本遺産を通じた様々な取組を行うことにより、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化等にも貢献し、ひいては地方創生に大いに資するものとなると考えてられています。”



歴史・文化・伝統など、その地域が持っている魅力の数々を掘り起こし、物語として再構成。それを地域活性化のために活用してゆく…ということでしょうか?

ストーリーを認定するというのが面白いですね♪

今回認定された「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地”吉野”~」について、以下、読売新聞(2016年04月26日)の記事より転載。

「造林発祥・吉野」日本遺産

◇手業や食文化58点
◇林業再生 足がかりに

 文化庁が25日、認定を発表した日本遺産で、県内からは吉野町や川上村など8町村が共同申請していた「美林連なる造林発祥の地“吉野”」が選ばれた。林業だけでなく、吉野川上流域の山深い森と共生する暮らしや多様な文化が評価された。(熱田純一)

 構成する文化財は58点。植林して育てた樹齢約400年の杉やヒノキの巨木、山深い天然林、酒樽の材料作り、山岳信仰を伝える金峯山寺(吉野町)の国宝本堂、伝統の保存食・柿の葉ずしなど、有形無形の内容だ。

 「林業の再生に向けた足がかりになる」。川上村の林業、下西昭昌さん(72)は認定を喜んだ。

 吉野では江戸時代になると、城、寺社、町などの建築ラッシュで造林の技術が発達。明治には、中興の祖と称される土倉庄三郎(1840~1917年)が、木を密に植えて間伐を繰り返し、均一な木目と強度のある木材を生む方法を編み出し、代表的な林産地となった。川上村の人工林「下多古村有林」には、直径2メートル近い杉やヒノキが育つ。

 近年、安価な輸入材に押され、過疎や高齢化もあって後継者難にも直面している。下西さんは、川上村や製材など4団体で昨年夏に結成した「吉野かわかみ社中」の代表を務め、林業の活性化に腐心。「若い後継者も生まれつつある。新商品の開発や消費の拡大など、100年後に向けた売り込みに力を尽くす」。下西さんは意気込む。

 白木の曲げ物「三宝」(下市町)、手漉き和紙(吉野町)などの手業も認定。酒樽の材料「樽丸」は江戸時代、灘や伏見の酒を運ぶために盛んに作られ、今は酒に移る木の香りが好まれて酒造会社が発注する。製作技術は国の無形民俗文化財。

 樽丸作り27年の吉野町、大口孝次さん(45)は、板の湾曲や厚みをそろえるため、手作業の仕上げを欠かさない。「木目が細かく節のない吉野杉があるから樽丸はできる。伝統を守りたい」とうなずいた。

 和菓子の高級材料・吉野葛、栃餅(上北山村)など、山あいの暮らしで生み出された食文化も。柿の葉ずしは、和歌山産の塩サバと酢飯を柿の葉で巻き、海のない県南部独特の保存食として家庭で作られてきた。

 老舗「柿の葉ずし総本家平宗」(本店・吉野町)の平井宗助社長(45)は「古里の郷土食を海外のお客さんにも喜んでもらえるよう、情報発信に力を入れたい」と意気込む。

 8町村は、日本遺産をアピールするパンフレットを作るなど、PRに力を入れる。今年は吉野熊野国立公園指定80周年。北岡篤・吉野町長は「地域の資源を見直し、どうアピールすべきか熟慮を重ねた。観光や地場産業の活性化を目指していく」とコメントした。


有形無形の58点の文化財から構成されるストーリーとは一体どんなものでしょうか?
すべての構成要素が掲載されたページが見つからないので、まだ全容は分かりませんが、記事によると ”植林して育てた樹齢約400年の杉やヒノキの巨木、山深い天然林、酒樽の材料作り、山岳信仰を伝える金峯山寺(吉野町)の国宝本堂、伝統の保存食・柿の葉ずしなど” 人工林や木材を使った製造技術、食文化など、様々な要素から一つのストーリーが構成されているようですね。

▼「土倉翁造林頌徳記念(どくらおうぞうりんしょうとくきねん)」と彫られた磨崖碑。
土倉庄三郎

川上村には吉野林業中興の祖と称される土倉庄三郎(どくらしょうざぶろう)を称える磨崖碑が彫られています。

いつも車でこの場所を通るたびに気になっていたのですが、こちらの磨崖碑は大正10年(1921)に造られたもので、1文字の大きさは1.8×1.8メートル。字の深さは36センチ。全長23.6メートルという巨大なものです。
造ったのは東京帝国大学林業科の本多静六(ほんだせいろく)という学者さんです。(実際に文字を彫ったのは和田誠一郎さん)

余談ですが、今年の6月19日(日)には土倉庄三郎さんの没後100年記念事業として、100忌法要と記念式典が川上村で行われるそうです。

土倉庄三郎

吉野林業をはじめ、これらの文化財が『日本遺産』に認定されたことで、今後どのように展開していくのかが楽しみです!


昨年認定された「日本国創成のとき〜飛鳥を翔(かけ)た女性たち〜」についても、これから個人的に現地を訪れて、ストーリーを感じてみたいと思います♪
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