まいにち奈良づけ♪

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『奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016』こあ 高取土佐町並みエリア(高取町)

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キトラ古墳の壁画を見学した後、お隣の高取町で開催されている『奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016』と『第8回 町家の案山子めぐり』へ足を伸ばしてきました。

今日は『奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016』に絞って記事をまとめておきます。

はならぁと 2016


『はならぁと2016』の開催概要は以下のとおりです。

 『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』は、アートによる地域価値の発掘作業を通して、奈良県の豊かな文化や暮らしを過去から未来に繋ぐ、今ここから発信するアートプロジェクトです。

 これまで5年間、『はならぁと』は奈良県内15の地域で、そこでしか観られない、土地への媒介性の高いアートフェスティバルを実施しました。地域にやってくるキュレーター・アーティストを受け入れるのは、地元まちづくり団体です。新しい表現を求めるアーティストと、地元住民との協働と摩擦、そこでおこる全ての反応と変化が、『はならぁと』という独自のできごとを創り上げてきました。地元まちづくり団体とアーティスト、行政が連携し、『はならぁと』をきかっけに、およそ30件の空き町家利活用推進をはじめ、様々な効果が生まれてきました。

 今年の『はならぁと』は、「はならぁと こあ」(キュレーターが統括するメインエリア)を高取土佐町並みエリアにて開催。担当キュレーターに遠藤水城氏(HAPS代表/インディペンデント・キュレーター)を迎え、「第8回 町家の案山子めぐり」とのコラボレーションによる新しい芸術体験に挑戦します。

 「はならぁと ぷらす」(地元まちづくり団体が企画するサテライトエリア)は今井町エリアにて開催。公募作家10組と地域連携プロジェクト4企画による展覧会を美しい町並みと共に楽しむことができます。

 また、今年から活動を開始した「はならぁと あらうんど」(地域密着・長期型アートプロジェクト)は、八木札の辻エリア・吉野町国栖エリアにて開催。会期を限定した展覧会形式ではなく、より地域課題に寄り添ったプロジェクト(イベント・ワークショップ等)を、ファシリテーターと共に実施します。

 アート(表現すること/今を切り取ること)によって豊かな文化・暮らしを未来へ繋いでいく、そのひとつの方法として、私たちは『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』という文化活動を続けていきます。


小雨が降る中「はならぁと こあ」の会場となっている土佐街道を散策してきたのですが、小雨の土佐街道もなかなか素敵な雰囲気でした。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

今回「はならぁと」の資料を持たずに気ままに散策したので、全ての作品を見てはいないのですが、ご紹介できるものだけ掲載しておきます。

「はならぁと 高取土佐町並みエリア」について、毎日新聞の記事には<高取土佐町並みエリアでは、5人のアーティストが出展。「立体作品のかかしとうまく調和するように」と、あえて写真や絵画などの平面作品を中心にしている。趣のある町家の表戸をくぐると、スケッチや絵画がところ狭しと並ぶ。奇妙に見えるが、バランスが取れている。はならぁとスタッフで、大学で都市計画を学んでいる三郷町の林優佑さん(22)は「歴史ある街と現代アートは一見対極にあるようだが、コントラストになってどちらの良さも増している」と説明してくれた。

会場には展示作品の解説などは一切設置されていない。「先入観を持たず、鑑賞者それぞれが自由に作品を楽しめるように」との配慮だという。同じ作品を見ても、見る人それぞれが異なる感想を持つのが興味深い。>
と書かれていました。

島崎ろでぃー(シマザキロディー)さんの作品


作者プロフィール
1973年東京都出身。写真家。2009年にカメラを手にして雑誌やwebなどで活動。元バンドマン。2016年写真集「ひきがね 」ころからより刊行。

展示会場:野口家

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼写真は「2015年8月30日 安保関連法案反対行動(国会前)」
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

展示会場:下土佐公民館別館

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼作品が見づらくてすみません;
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

ほのぼのとした表情の案山子達と、後ろに展示された白黒報道写真とのギャップがなんだか凄い。”私たちが考えなければいけない何か”をこちら側に訴えてきているような気がします。
個人的に安保関連法案には絶対反対!という立場ではないのですが、本当に根の深い問題というのは表面上は見えない(惑わされている)ことが多いのかもしれないですね。

石垣克子(イシガキカツコ)さんの作品


作者プロフィール
1967年沖縄県生まれ。沖縄県立芸術大学卒業。絵画制作を主に、参加型、写真を使ったインスタレーション、コルク栓を使った作品などてがける。沖縄市を拠点に活動。県内外個展やグループ展多数。

展示会場:西川ガレージ


▼「旅行けば/2016」
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

こちらのページによれば、<絵画作品に描かれた”黄色い人”は、人の体温を表している>そうです。

▼作品鑑賞中のお客さん?
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼かと思ったら、鑑賞しているのは案山子さんでした。
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

ガレージの空間を上手く利用した展示方法。
なんだか沖縄の暖かな海の中にいるような気分になりました。

▼天井から差し込む光が、作品によってより一層暖かく感じられます。
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼目線を上に向けるとコルクでできた”サンゴコルク人”が!
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

先ほどのページから、作者さんのお話部分を引用させていただきます→<頭頂部に刺さったサンゴでそれぞれのコルク人に個性を持たせています。”サンゴコルク人”は、海に存在するサンゴと、山の素材でできたコルクを掛け合わせていることで、自然界における海と山の切るに切れない関係性を表しており、山陸から出た産廃物が海洋汚染に繋がっていることを暗示しています。>

実際に会場で見た時は気づきませんでしたが、頭に刺さっていたのはサンゴだったんですね〜。
(ミニサイズのティッシュペーパー?かと思ってました^^;)

表情とサイズ感がなんとも言えずカワイイです。

雨宮庸介(アメミヤヨウスケ)さんの作品


作者プロフィール
1975年茨城県生まれ。Sandberg Institute(アムステルダム)Fine Art Course修士課程修了。彫刻、ドローイング、ビデオインスタレーション、パフォーマンスなどを媒体に国内外で作品を制作・発表。2014-3314年のプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」の開始を発表した。

展示会場:地域の居間


▼こちらが会場になっている町家。
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

町家一軒をまるまる使って、雨宮庸介さんがインスタレーションを展開しています。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼とある部屋には不思議なイラストが。
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

会場におられた担当者の方によると、雨宮庸介さんは実際にこの町家に住んでインスタレーションを完成されたのだそう。
ちなみにインスタレーションとは<ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術>のことです。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼「木炭デッザンによる322枚からなる作品『併走論』」2012〜制作中 第四部より16枚
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

一番印象に残ったのはこちらの空間。
この形状に意味があるのか?ないのか?不思議な木炭デッザンが部屋の中にたくさん並べられています。
各部屋に置かれている扇風機は「作品を見る鑑賞者」を見立てているのだとか。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

薄暗く不思議な空間。
なんだか夢を見ているような…現実感が薄れていく感覚。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

▼裸電球の光に誘われ2階への階段を上ると…
奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み



奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

そこにはただ扇風機と、窓から伸びた蔦だけが存在している不思議な間が存在していました。

奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016 こあ 高取土佐町並み

作品を観終わって1階に戻ると、その場にいた担当者さんに(とても真剣な表情で)感想を聞かれたのですが…
果たしてなんと答えればよいものか?




(更に真剣な表情になる担当者さんから物凄いプレッシャーを感じる私)




(しばしの沈黙の後)


「作品を鑑賞した時に感じた心の状態を”言葉”で表現するのは何だか間違っている気がします!」


そう答えて逃げました。(←最低)


もうすぐ正倉院展も始まりますし、これからはまさに芸術の秋!
皆さんもぜひ、言葉では表現できないこの感覚(?)を味わいに会場へと足を運んでみてください。

※他の作品や開催場所について、詳しくは「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」のページをご覧ください。



■『はならぁと 2016 こあ』の情報

はならぁと 2016 こあ マップ

開催日程  :10月1日(土)〜 10月31日(月)
       10:00〜16:00
入場料   :無料
キュレーター: 遠藤 水城
同時開催  :第8回 町家の案山子めぐり
駐車場   :あり
問い合わせ :0743-25-6126/事務局代表 090-9215-6847
メール   :info@hanarart.jp
サイト   :奈良・町家の芸術祭 はならぁと

はならぁと2016 公式ガイドブック』も販売されています!
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2 Comments

カチャーチャン says..."No title"
先日訪ねてきました、キトラから土佐街道を案山子とはならあとを見て来ましたが黄色い絵の方は私の長女もよくにた絵を描いているので馴染んでしまいました。
中々面白い作品もあったり一寸意味不明と感じたり色々でしたね、案山子は今年もしっかりと楽しんできました、トトロ可愛かったですね。
2016.10.21 11:22 | URL | #- [edit]
ヨシノ says...""
●カチャーチャンさん●

>黄色い絵の方は私の長女もよくにた絵を描いているので馴染んでしまいました。
長女さんも絵を描かれるんですね!
私は温かみのある可愛い絵を描くのが苦手なので…これを機にそういった絵にも挑戦してみようかと思います。

>中々面白い作品もあったり一寸意味不明と感じたり色々でしたね、案山子は今年もしっかりと楽しんできました、トトロ可愛かったですね。
アートの世界は奥深くて難しい部分もありますね。
作者さんが一体何を伝えたくてこの作品を作ったのか?自分と作者さんの波長が合わないとなかなか理解できなかったりするものも多々あります^^;
トトロ素敵でしたね〜。また記事にも書こうかと思います!
2016.10.23 16:10 | URL | #Q1dH3vdw [edit]

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