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「第6回 sanwa SCIENCE CAFE」の内容 その①

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今回で6回目となる「第6回 sanwa SCIENCE CAFE」を先日開催致しましたので、その時の様子をお伝え致します!(吉野山の記事の続きはこの後書きます…すみません^^;)

この日のサイエンスカフェは「2022年までに原発ゼロ、ドイツが挑むエネルギー転換」というテーマでの開催でした。少し難しそうなテーマでしたが、計12名の方が参加して下さいました♪
皆様本っ当にありがとうございますm(_ _)m

▼お店のスペースを半分貸し切りにしての開催です。来られた方から順に好きなお席に座って頂いています。
第6回 sanwa SCIENCE CAFE

今回お話して下さったのは、ドイツのエネルギー政策に詳しい藤澤一夫さんです。
以下、藤澤一夫さんのプロフィールを掲載しておきます。

藤澤一夫

1941年(昭和16年)生
奈良市在住
奈良日独協会 会員・奈良環境カウンセラー協会 会員・奈良市地球温暖化対策地域協議会 会員

【学歴】
1965年:大阪市立大学工学部応用化学科卒業
1967年:大阪市立大学大学院工学研究科修士課程修了

【職歴】
1967年:和光純薬工業株式会社入社
①在職中3度の欧州勤務を経験。パリ(フランス)に1年、デュッセルドルフ(ドイツ)に通算18年在住。国内勤務時の役職は国際部長など。
②ドイツ勤務時は和光純薬工業株式会社ドイツ法人(Wako Chemicals GmbH)社長。
③2005年:退職を機に帰国。

【講演活動】
帰国後はドイツ在住時の経験を生かし「環境」と「都市景観」をテーマに各地で講演、現在に至る。
環境に関しては『ドイツの脱原発政策と再生可能エネルギー』と題して、脱原発政策の下、風力、太陽光、バイオマスなど再生可能エネルギーの普及に努めるドイツの現状を最新のデータと写真を用いて説明。
都市景観に関しては、『ドイツに学ぶ都市景観』と題して、美しいドイツの景観に学ぶべきは何かを、観光地だけでなく一般の住宅街や新市街地を例にとって解説する。

▼プロジェクターを使って、分かりやすく説明して下さいました。私もちゃっかり参加^^
第6回 sanwa SCIENCE CAFE

福島第一原発の事故を受けて「脱原発」の決断を下したしたドイツ・メルケル政権の話を踏まえ、内容を大きく4つに分けて説明して下さいました。
(全ての内容は書ききれないので簡潔に内容を記しておきます。私の頭はそんなによろしくありませんので^^;…間違い等ありましたらすみません。)


①原発から再生可能エネルギーへ

3・11の東日本大震災が発端で起きた福島第一原発の事故を受けて、ドイツのメルケル政権は国内にある原発の廃炉へ向けてスピーディーに動き始めます。まず手始めに現役で稼働している原発17基のうち8基を閉鎖しました。残りの原発も順次閉鎖してゆき、2022年までにドイツにおける原子力発電を終了する計画です。
2050年には総電力の80%を再生可能エネルギーでまかなえるように政策を進めて行くという事です。

では、実際にどういった再生可能エネルギーで原発に代わる電力を生みだそうとしているのか?
ドイツでは「水力」「風力」「バイオマス」「太陽光」の4種類の再生可能エネルギーを主に扱っているのですが、1990〜2012年までのエネルギーの推移をみると、水力での発電量は横並びで将来的にはあまり期待できないエネルギーであることが分かります。理由は水力発電をする為のダムをこれ以上増やせないからです。(これは日本でも同じ事がいえます。)
しかし、残りのエネルギーに関しては1990年からの伸びを見ると、期待を持てます。中でも洋上水力発電は発電量が多く、今の技術だけでも将来的に原発に代わる発電量を期待できる分野です。
※現在のドイツの年間消費電力は約600テラワット時(TWh)ですが、再生可能エネルギー分野を伸ばして行けば、原発に頼らなくとも将来的に780TWhの発電量が期待できるそうなのです!(ちなみに日本の年間消費電力は約1000TWhです。)

とはいえ、水力発電が重要である事には変わりはありません。大事なのは再生可能エネルギーは1つの分野に偏るのではなく、全てのエネルギーを総合して使うという事です。(自国で発電する以外に、輸入で取り入れるという方法もあります。)

気になる日本の再生エネルギー政策についてですが…<再生エネ発電量の総電力に対する割合>がドイツでは17.4%であるのに対し、日本は1.4%とまだまだ再生エネの分野を伸ばす事ができていないのが現状です。

第6回 sanwa SCIENCE CAFE


②再生可能エネルギーと電力料金

再生可能エネルギーを使えるようになると、コストもかかるし…その分電力料金が高くなるのでは?という問題があります。
ドイツは日本とは違い「発電」と「送電」の会社が別々になっています。更に、再生可能エネルギーによって発電された電力は固定価格で買わなければならないという法律もあり、日本よりシステム面でも進んでいます。

それでは実際にドイツの電気料金を見てみると「電力自由化」「電力税導入」「発送電分離」の影響もあり、2000年辺りから電力料金は右肩上がりとなっています。2011年時の<家庭用電力料金(単価)>をドイツと日本で比べてみると、日本がkWhあたり17.01centであるのに対し、ドイツは25.23centでドイツの方が電気料金が高い事が分かります。

しかし、ドイツの電気料金の内訳を見てみると「発送電費」の他に「環境税」「再生エネ法賦課金」「免許料」「消費税」が上乗せされている事が分かります。そこで「発送電費」と「再生エネ法賦課金」だけの合計を日本の電気料金と比べてみると、実は日本の電気料金とはそれほどの差はありません。
ちなみに「環境税」は、国民に電気の無駄遣いをさせない為にワザと電気料金をつり上げる為に付加されている税で、集められた「環境税」は年金として国民に再分配されています。

日本の電気料金の内訳をみてみると「発送電費」が高い事が分かるのですが、これは企業努力で価格を抑えられる部分です。しかし、日本ではドイツの様に電力の自由化がされておらず、企業同士の競争が生まれにくいので「発送電費」がなかなか下がらないのが現状です。

更にドイツでは法律によって、電力の内訳を証明する事が義務付けられています。電力がどういった発電方法によって作られたものであるのかを電力会社は消費者に対してオープンにしなければならないのです。
例えばA社では原発による発電が50%で残りの50%がエコエネルギーによって発電されています。B社は全ての電力がエコエネルギーによって、C社は全ての電力が原発によって発電されています。A・B・C社、全ての会社の電気料金が同じだとしたら、あなたはどの会社と契約したいと思いますか?

こういった事を、ネットで簡単に知る事ができるのがドイツなのです。
B社のように、全ての電力がエコエネルギーで発電されている場合には「ひまわり」のマークが記され、その会社の電力が全てエコエネルギーによるものであることを一目で知る事ができます。

電力の自由化により競争も生まれるので、将来的に再生可能エネルギーは今よりも価格が抑えられてくるそうです。



…と。すいません。簡潔に書くはずがずいぶん長くなりました(汗)
第6回 sanwa SCIENCE CAFE」の内容 その②」へ続きます。
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