まいにち奈良づけ♪

奈良の話題を中心に、日々の出来事や制作の事などを気ままに綴っています♪奈良好きの方大歓迎です!

奈良公園は糞虫の聖地!?『ならまち糞虫館』(奈良市)

人知れず(?)奈良公園の鹿フンをお掃除してくれている糞虫たち。
そんな糞虫たちに激しくスポットを当てたミュージアムがならまちに誕生しました!!
その名も…

ならまち糞虫館(うん!これは絶対行かなければでしょ!?←確信犯です)

▼外観はこんな感じです
ならまち糞虫館

ならまち糞虫館は、小さい頃から生き物が大好きだった「フン虫王子」こと中村圭一さんが、奈良公園で活躍する糞虫の存在、そして営みの尊さを感じてもらいたいと開館したミュージアムです。
今年の7月に開館して以来ずっと行ってみたいと思っていたのですが…、土日しか開館していない為なかなか行くことができず今に至りました。


所在地

場所はならまちの奥まった所にあるので…少し分かりづらいと思いますが、地図と看板を頼りに進めば見つかるはずです!(宝探し気分でちょっと迷ってみるのも楽しかったり)



▼青い看板を頼りに細い道を奥へ奥へと進んでいきます
ならまち糞虫館


そもそも糞虫とは?

奈良好きとしまして「ルリセンチコガネ」という糞虫の名前を聞いたことがあっても、そもそも糞虫ってなんなのか?よく分からないままここまでやってきました。
勝手なイメージでフンを転がしているのが糞虫だと思っていたのですが、どうやらそれは間違いのようで…。糞虫館の館長さんに尋ねてみたところ、なんと!日本には(フンを転がす)いわゆるフンコロガシは生息していないとのこと!!
「ええーー!!フンコロガシって日本にはいないんだ!?」(個人的にかなり衝撃!!)

ではでは一体糞虫とは…?
館長さんのお話によると糞を食べるコガネムシの仲間を一般的に糞虫と呼ぶのだそう。

なるほど〜!
ですので、奈良公園にいる糞虫はフンを転がしません。
ルリセンチコガネなどは、前足で鹿のフンを掴んでズルズルと引っ張る形で巣に持ち帰ったりするそうです。

…と、前置きが長くなりましてすみません。


館内の様子


入館料は300円。入り口を入ってすぐのところで支払いを済ませます。(子供さんは100円)
この時とても素敵なパンフレットもいただけるのですが、これについては最後に書きます。

ならまち糞虫館は1階と2階があり、1階には「糞虫ギャラリー」と「飼育・実験ラボ」があります。


糞虫ギャラリー

▼中へ入るとまず目に入るのが、糞虫ギャラリー
ならまち糞虫館

一面真っ白でオシャレな空間の中に、これまたオシャレに糞虫たちの標本が展示されています。

タイトルにも書きましたが、奈良公園は糞虫の聖地と呼ばれているそうで…
日本には約160種類の糞虫が生息しているのですが、奈良県ではそのうちの60にものぼる種類が確認されているのだとか!更にはそのほとんどが奈良公園に生息している為、奈良公園は金華山(宮城県)宮島(広島県)とともに、日本3大「糞虫の聖地」と呼ばれているという…!!
しかも、金華山の糞虫は15種類、宮島は14種類と、奈良公園の糞虫の種類の多さは群を抜いています。

日本の糞虫の聖地は「奈良公園」と言っても過言ではないのです。(凄い!!)

▼向かって左側のエリアには国内の糞虫たちが展示されています
ならまち糞虫館

展示方法がオシャレで、フンをイメージしたカラーボール(?)が何だか糞虫たちの住んでいる惑星みたいに見えて来て…ちょっとしたファンタジー。

ならまち糞虫館

▼奈良公園で採集された糞虫が沢山!
ならまち糞虫館

▼小柄なものは冬の時期によく見られるのだとか
ならまち糞虫館

いただいた資料によると、奈良公園のシカが1日に排出する糞の量はなんと1トン以上!!
糞虫たちは毎日大量の糞をバラバラに粉砕し、土に還す手助けをしてくれているのだそう!

もし、奈良公園に糞虫がいなかったら…考えただけで恐ろしいです。

▼右側のエリアには海外の糞虫が展示されています
ならまち糞虫館

▼中村さんが海外で買い付けたものなどを中心に展示されているそうです
ならまち糞虫館

▼中にはフンを転がす、いわゆるフンコロガシも!
ならまち糞虫館

▼館内の各所にはペンライトが置かれています
ならまち糞虫館

糞虫はコガネムシの仲間なので、表面がピカピカに光っている種類のものもいます。
観察する時にペンライトで照らすと、とても綺麗に輝いて見えます。

▼ペンライトで照らしてみました!キラキラです
ならまち糞虫館

▼ニジイロダイコクコガネという世界一美しいと言われる糞虫
ならまち糞虫館

ニジイロダイコクコガネのオスにはツノが生えています。色も独特で見入ってしまいますね…。
アルゼンチンで採取されたものだそうです。


奈良といえばルリセンチコガネ!!

オオセンチコガネという種名の糞虫が展示されているエリアもあったのですが、オオセンチコガネという種類は日本各地で見られる一般的な糞虫です。
地域によって赤銅色、青緑など様々な色彩のオオセンチコガネが生息している中、瑠璃色に輝くものは奈良県を中心とした紀伊半島の一部地域にしか生息していません

そして、瑠璃色に輝くオオセンチコガネのことを「ルリセンチコガネ」と呼んでいます。

▼写真が上手く撮れていませんが、こちらがルリセンチコガネです
ルリセンチコガネ

▼オオセンチコガネ(赤系)
IMG_4421_20180903133016e1f.jpg

▼オオセンチコガネ(青緑系)
IMG_4427.jpg

他の色のものは全国に分布しているのに、瑠璃色のオオセンチコガネが紀伊半島の一部地域にしか生息していないのは何故なのでしょうか?(館長さんに聞けば良かった!)
何だか不思議ですね〜。


飼育・実験ラボ

糞虫ギャラリーを堪能した後は隣の飼育・実験ラボへ。

▼飼育・実験ラボ
ならまち糞虫館

▼部屋の中央には生きた糞虫が!(右上の隅にいるのですが…わかりますでしょうか?)
ならまち糞虫館

運が良ければ、フンを転がしている姿を見ることもできるそうです!!
また、時々羽を広げてゲージから飛び出てしまうこともあるのだとか…。(飛んでいるところも見てみたい)

▼ズラリと糞虫の標本が並んでいます
ならまち糞虫館

▼糞を転がすタイプの糞虫たち
ならまち糞虫館

▼小さい種類のものも
ならまち糞虫館

糞虫の大きさはその土地の糞の大きさに比例するそうで、像の糞がある地域には世界で一番大きな糞虫が生息しているのだそうです。

▼ここでも照らしてみます(ピカ!)
ならまち糞虫館

▼変わった種類のものも沢山!!
ならまち糞虫館

▼奥にある絵はスカラベ(タマオシコガネ)のイラスト
ならまち糞虫館

エジプトではフンコロガシの糞の球を太陽に見立てて、太陽を司る神をその姿に重ねていたのかも!?
ということで、エジプト王家の墓からはスカラベをデザインした装飾品が多数出土しています。
(そういえば、映画ハムナプトラにも沢山の糞虫が登場するシーンがあったなぁ)

▼北朝鮮で採集されたフンコロガシタイプの糞虫
フンコロガシ

先に書いたように、日本には糞を転がすタイプの糞虫は生息していませんが、朝鮮半島では生息が確認されているそうです。
フンコロガシが海を渡ることはなかったということですかね…。


その他のエリア

糞虫ギャラリーと飼育・実験ラボの間のスペースには、メッセージを書いたり協力金を募金できるスペースがあったり、チラシや資料も置かれています。

ならまち糞虫館

▼「となりの人間国宝」さんにも認定されているのですね!
ならまち糞虫館

▼熱中症対策の飴まで置かれていました
ならまち糞虫館


2階のセミナールーム

2階へ行くとセミナールームがあり、休憩もさせていただけます。
この日は沢山の子供さんが来られていて、セミナールームでみなさん遊ばれていました。

▼子供さんたちが去った後にパシャり…
ならまち糞虫館

▼中村さんを取材された新聞記事も置かれていました
ならまち糞虫館


いただいた資料など

最後に入館の際にいただいた資料の写真を載せておきます。

ならまち糞虫館 資料

▼折ると糞虫の形が立体的に浮き上がる、オシャレなデザイン!
ならまち糞虫館 資料

▼とても綺麗で、糞虫のお勉強にもなるパンフレット
ならまち糞虫館 資料

パンフレットは14Pもあり、とても充実した内容になっています!
(頭の体操のところとか…みなさんに読んで欲しいです)
入館料300円で貴重な標本や生きた糞虫まで観察でき、おまけにとても立派な資料までいただけます。

ならまち糞虫館さんでは、これから糞虫の観察など様々なイベントも行われるそうなので、今度は実際に観察ツアーにも参加させていただきたいなぁと思います。

奈良公園の美化を「影」で支えている糞虫たち。
…いや、ならまち糞虫館が開館したおかげで、これからは糞虫たちの存在がどんどん「表」に出てくることは間違いなさそうです!!

奈良公園へ来られた際はぜひ!更に足をのばして「ならまち糞虫館」へもお立ち寄りください!!
とっても素敵なミュージアムですよ♪

ならまち糞虫館(土・日の午後のみ営業)

【営業時間】土曜日:13:00~18:00
      日曜日:13:00~18:00
【入場料】 大人:300円
      子供:100円
【住所】  〒630-8341 奈良市南城戸町28-13

 
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